目次
- 過食嘔吐について
- 過食嘔吐の吐き方の種類
2-1. 完吐きとは?
2-2. 一般的な指吐き
2-3. その他の色々な吐き方 - 過食後の吐き方を解説
3-1. 嘔吐の誘発方法を説明
3-2. 嘔吐の際の注意点
◆おわりに
1. 過食嘔吐について
過食嘔吐(かしょくおうと)は、一度に大量の食べ物を食べた後、自分で嘔吐を誘発して吐くことで食べたものを体から出そうとする行為のことです。これは摂食障害(せっしょくしょうがい)と呼ばれる心の病気の一つです。
2. 過食嘔吐の吐き方の種類
過食嘔吐は、食べ過ぎた後、自己誘発によって嘔吐することで体重をコントロールしようとします。嘔吐の方法はさまざまであり、食べ物を飲み込まずに口の中で噛んでから吐き出すチューイング行為や、指を喉に入れて嘔吐を誘発する指吐き、または大量な水分を飲んで嘔吐を促すなど、個々によって異なります。
過食嘔吐の際の吐き方の違いや特徴の違いをまとめてみました。
2-1. 完吐きとは?
完吐きとは、過食嘔吐の吐き方の一つであり、胃に残っている食べ物を完全に吐き出すために大量の水やぬるま湯などを飲んで何度も嘔吐する吐き方を指します。
水分を摂取することで胃を膨らませ、食べ物を喉から出しやすくし、何度も嘔吐を繰り返して嘔吐物が水と胃液になるまで吐き続けます。何度も嘔吐することで、胃に残った残留物を完全に吐き出すことが出来るので完吐きと呼ばれています。
完吐きは、食べたものを全て吐き出すのでカロリーの摂取は抑えることができますが、複数回の嘔吐で吐く時間も長くなり身体への負担も掛かります。大量の水分を飲んで何度も嘔吐するため、消化器官や身体全体にかかる負担も大きくなりがちです。
2-2. 一般的な指吐き
指吐きは、シンプルに自分の指を喉に突っ込んで嘔吐を誘発する吐き方です。
喉の奥に指を挿入することで、嘔吐反射を引き起こし、食べ物を吐き出します。
一本の指で吐くことを一本吐き、二本の指で吐くことを二本吐き、など何本の指を使って嘔吐を誘発するかで呼び方が異なる場合もあります。1日に数回など、過食嘔吐の回数が多いと嘔吐刺激に慣れてしまい嘔吐反射が弱まるので、刺激する指の本数も多くなります。
指吐きは完吐きに比べると胃の残留物を感じますが、慣れると指吐きでも完吐きに近いくらいに吐けるようになります。(ちなみに私は三本指+ゴム手袋吐きで長年過食嘔吐をしていました。ゴム手袋をすると手も汚れず、吐きだこの防止にもなります。)
2-3. その他の色々な吐き方
●ゴム手袋、ラップ吐き
ゴム手袋やサランラップなどを手や指に装着して嘔吐反射を起こす吐き方
●スプーン、歯ブラシ吐き
スプーンや歯ブラシなど長細いもので喉奥を刺激して嘔吐する方法
●腹筋吐き
頭を下にして腹筋に力を入れ、腹筋の力で胃の内容物を押して嘔吐を誘発する方法
●チューブ吐き
チューブを喉から食道、胃まで通して嘔吐を誘発し、チューブの管で一気に嘔吐する方法
慣れると一番楽に完吐きできる。慣れると簡単に吐けるようになるので嘔吐が慢性化するリスクも高い。
一般的な吐き方は指吐き、腹筋吐きではないでしょうか。
チューブ吐きはチューブを購入する費用や準備する手間(例えば外食時などは持ち歩けないなど)があり、食道を傷つける危険性も高く、リスクが高い吐き方のように思います。
慣れたら完吐きが楽というメリットもあるようですが、指吐きや腹筋吐きでも慣れてくると楽に吐けます。個人的にはチューブに頼るよりは指や腹筋を極めたほうが効率がいいのかな、なんて思ったりします。
3. 過食後の吐き方を解説
吐き方ですが、人それぞれ、色々と試して自分に最適な吐き方を見つけましょう。はじめはなかなか吐けずに焦ったり、苦しい思いをすることがあるかもしれません。私もそうでした。嘔吐に慣れておらず、嘔吐が今より非常に苦しい行為(身体的に)でしたので何度も指を突っ込んで吐くのは心身共にダメージが大きかったです。
ですが嘔吐行為はポイントを抑えればコツを掴めてしまいます。
3-1. 嘔吐の誘発方法を説明
指吐き+腹筋吐き+ゴム手袋
①まずは喉と手を守るためにゴム手袋を装着。
②トイレで頭を下に向けて便器に顔を突っ込むくらいまで顔を落とす。
(この時、胃の位置より下に口が来るまで頭を下げるように意識する。)
③ゴム手袋をした利き手の指を3本喉奥に突っ込む。
④食道を下向きになるように頭を下げた体制のまま嗚咽、指で喉の奥下の方に刺激を与える。
⑤この時腹筋にも力を入れてもう片方の手で一緒にお腹を押す。
喉を開くように指で喉奥を押したり、指を飲み込むような感覚で嘔吐反射を掛ける。
そうすると、まさにマーライオンのようにドバーっと出ます。
3-2. 嘔吐の際の注意点
●刺激慣れ
嘔吐誘発の刺激に慣れてくるので指で刺激する場所や体制を少し変えてみる
●口内や喉に傷が付きやすい
嘔吐誘発の刺激で喉や食道を傷付けて吐血してしまう恐れがあります
なるべく爪は短く切っておきましょう
●脱水症状
嘔吐によって水分が失われ、脱水症状を引き起こすことがあります
●不整脈
吐いた後、動機がしたり頭がぼーっとしたりすることがあります
嘔吐によって不整脈や過呼吸になることがありますので注意してください
●顔のむくみなどの変化
嘔吐によってリンパ腫が腫れて顔がむくみ、輪郭も変わります
●慢性化
嘔吐に慣れてくると慢性化し摂食障害が治りづらくなります
過食嘔吐の回数はなるべく少なく留める方がいいに越したことはありません
◆おわりに
嘔吐をおすすめする訳ではありませんが
どうせ吐くならなるべく身体に負担にならない吐き方をしたいですよね。
私自身も過食嘔吐がはじまった当時よりだいぶ吐き方も定着しました。
嘔吐行為をしはじめた頃は、長いと一回の過食嘔吐で1時間くらい吐いていましたが、今ではトイレに籠ってだいたい10分くらいで済みます。
ただし人間の体はそれほど単純ではありません。ひとりひとり体の反応や症状は異なります。
くれぐれもご自身に合ったやり方で過食嘔吐とうまく向き合っていくことを願っております。