摂食障害マイナス~(デメリット:時間)

前回は過食嘔吐と費用(コスト)について書きましたので
今回は過食嘔吐に費やす時間について少し。

時は金なり
とは良く言ったもので時間とお金って切っても切れない関係ですよね。

過食嘔吐も、過食に費用が掛かるということは
それ相当の時間を費やしているということ。

以前に過食嘔吐は時間との戦いである。
という記事を書いたときに
過食時間の目安は2時間ほど、と説明をしましたが、
では単純に毎日2時間なのか?

いえいえ、違いますよ。

業務時間が5時間のお仕事をしていたとします。
まず、起きてから出勤支度をして会社に到着するまでの時間がありますよね。
これって、もしこの日がお休みだったら、
もしくは仕事をしていなければ発生しない時間です。

それから残業。
5時間の仕事が2時間も残業をさせられて7時間になる日もあるでしょう。
そして帰宅までの通勤時間。

これら全て、仕事の為の時間です。
(我々の日常ってこんなにも仕事の為に使っているんだなと実感しますね。)

過食嘔吐も同じように考えることができます。

過食嘔吐の為の時間

これは摂食障害の患者さんには理解していただける表現なのではないでしょうか。

食事の時間、仕事の時間、趣味の時間、何事にも単純な時間計算ではなく
いかにその行為の為に時間を使っているかが問題になって来ます。

とすると。

私の場合、過食物の買い物や食べ始める準備時間、
底作りの食事、メインの過食時間、
オーバーワークの過食(日による)、嘔吐時間、後片付け。

これら全てを時間にすると一日3~5時間は過食嘔吐(食事)に使っています

1日1度の過食嘔吐でこれだけ使いますので
1日2度になれば更に時間が掛かります。

それだけの為に1日(24時間)使う、なんて日も過去には何度もありました。
仕事と同じく、過食嘔吐も色々な過程を踏むのでとにかく時間がすごく掛かります。

1日を過食嘔吐に使うなんて馬鹿げてると思いますよね。
(そんな日は実は本人もげんなりしてるんです。)

私は何をしてたんだろう、って。
相当な自己嫌悪に陥っているはず。

過食嘔吐って費用だけでなく時間もかなり掛かる行為なんです。
費用の様に合計で単位に出すのはとても難しいですが
かなりの時間を使ってます。

過食嘔吐を辞めたいと思う理由の一つが
この費用と時間のロス、でしょう。

そして気持ちも沈んでしまうなんて
良い事一つもないですもんね。

ただ、
我々摂食障害者には
過食嘔吐、過食、絶食、このような時間がどうしても必要なのです。

なのでそこはもう割り切って考えていくしかない訳ですよ。

たとえば趣味にお金と時間を掛けることを否定する人間は少ないはず。
本人も好きなことをしてストレス発散や満足感を得てプラスの力に変えますよね。
とてもポジティブな時間です。

仕事をしてお金を稼ぐこともそうです。

残業なんかはたまに理不尽ですが、働いてお金を稼ぐことは
生産性のある時間です。

我々の過食嘔吐の時間だってそういう類の時間なんです。

なんら変わりません。

必要なことに必要な時間とコストが掛かるのは仕方のないことです。

無駄な時間ではないですよ。
我々人間は精神を保つために色々なものにお金や時間を費やす生物なんです。

だから一日家に引きこもって過食嘔吐してたっていいと思います。

費やした時間が一日の24時間だろうが、
一年の365日だろうが、
それでいいんです。

物事にはプラスとマイナスが必ずありますので
マイナス部分だけみていると
過食嘔吐は最悪最低行為かもしれまんが
少なからず私は過食嘔吐してたっていいじゃん、
と考えている人間です。

結論ですが、

摂食障害10年としても

日数でいえば3,650日
時間で言うと87,600時間

この病気に費やしているといっていいでしょう。

ちなみにですが

過食嘔吐に慣れてくると行動がワンパターン化して動きがスムーズになり
掛かる時間が短くなってきます。
慣れれなそんなに時間は掛からなくなってきます。

人生は一度ですので悲観的にならず
前向きに摂食障害と向き合いましょう。

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