摂食障害~治し方~

摂食障害になって10年以上が経ちました。

食べ物に捕われた生活を続けることへの絶望感
日々の暮らしの覇気の無さ、
暗い感情のループ。

時には太ることへの恐怖感に捕われ一日中歩き回り、
時には家に引きこもって食べては嘔吐を繰り返す。

そして私の日常はなんなのだろうと落ち込む。

誰とも話さず自分だけの世界で食べ物に囲まれた生活をし、
もう治らないんだ、治るはずないと考え始め、
更に閉じこもる。

健常者と言われる人の生活を羨んだり。自分が惨めになって自暴自棄になったり。
ただ何も気にせず食事がしたいだけなのにどうしてこんな風になってしまったんだろうと呆然としながらまた食べては吐く生活。

食べるというとても単純な自然の行為なのにどうして出来ないのか。最悪最低。

こんな風に暗い感情ばかりがぐるぐるしてます。

こうなるとなかなか前を向けないですよね。もう人生詰んだな、死んでるなって。マイナス感情の引き込みのパワーってすごいんですよね。

ただそれでも、
辛く悲しい時期に落ち込みながらもインターネットで検索をしてしまう。

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精神科にも通いました。
病院を予約するまで時間が掛かった割に、あっさりと通う足を止めてしまいましたが。

病院には私の摂食障害を治せるものは何もなさそうだったんです。

カウセリングの先生との会話、処方された薬

私にとってはどれも不安定要素を強めるものだけでした。要するに逆効果。

自分が病気であることに更に意識を向けるだけの行為だったんです。

もちろん専門的な治療を受けることによって症状が軽減することもあるでしょう。

何より治したいと思い病院に行く、病気と向き合う姿勢はとても大切な感情です。

ただ、本当の完治とは何でしょうか。
たとえば頑張って食事をしてみる、
食べ過ぎる量を減らす、買いだめをしない、
食べても吐かないように我慢する。薬で精神を安定させる。

これらは全て、我慢や抑制というアクションでしかありません。

私たちが見直すべきところはアクションではないんです。
考え方やメンタルの持ち方なんです。

そこを少しでも変えていける方法が見つからない場合は
どんな有名な病院にいっても、どんなに高い治療費を払っても
摂食障害は治りません。

非嘔吐過食の際に、太ることの恐怖にどうしても耐えられなかった私は
藁をもすがる思いで精神科を受診しましたが
ぺらぺらのメンタルで受診したところで
何も得るものはなかったのです。

処方される薬や先生に逆に不信感すら覚えてしまう始末。

私には病院は不向きでしたね。

そこからまた病気は進行し、現在も治ってはおりませんので
精神科に通うことのメリット、デメリットは語れませんが
10年間一人で摂食障害と向き合い闘っています。

以外と強いものですよね。

人生詰んだな、死にたいなって思っていても
こうして生き延びてるもんです。

今では前向きに病気を捉えるところまで成長したのは、
あの頃の私にはとても考えられなかったでしょう。

前向きに考えるって難しいかもしれませんが、
10回投げやりになっていたとして、
一回でも前向き志向をすればいいんです。

そして、
もうやだ、摂食障害が治らない。
ずっとこのままで人生を終えるんだ。って
暗い気持ちになることは悪い感情ではないんです。
人の感情に正しく善悪は付けられません。

どんなに救いようがない負の感情でも
その時自分に必要な“感じる心”が動いている証明です。

まずは心が動いているか。

ただ、その後に、治したい
普通の食事かしたい、
摂食障害 治し方 
って検索する自分が必ずちょろっと出てきたりします。

それが1回だけ見つかればいいんです。たぶん治ります。
だって以外としぶとく生きてますよね?

私って終わってる、最低最悪って感情が10回
摂食障害を治したいって感情が11回
であればあなたはほぼ治る手前の前向きな人。

最低最悪感情100回
治したい感情1回
であれば前向き予備軍。
絶対に前向き感情が今後増えてきます。

私はこの100対1の感情から10対11を目指して少しずつやっています。

摂食障害は治すのに時間が掛かる病気だと認知していますし
何かの記事で見かけたとき、病気に掛かっている年数の倍、治すのに掛かる。
とありました。
その説が正しければ
摂食障害になって10年目の私は今から完治するのにあと20年掛かるのです。

もうその頃はおばあちゃんでしょうか。
過食嘔吐出来る体力は残っているのでしょうか。

興味深い案件ですね。
先が長すぎてうんざりもしますが
生きてるうちに治ればラッキーってくらいで考えてます。

そしてその時は来ると思ってます。
治るか治らないか
治すか治さないか ではなく
治したいと考える時間が少しあるかどうか。

それがきっと治ることに繋がるはずです。

病気はいいときも悪い時もあります。
それに取らわせず執着せず、まずは病気を自由に歩かせてあげましょう。

執着心を捨てることは大切です。

肩に力を入れず摂食障害と向き合いましょう。

病気に捕われない日々でありますように。

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